コンサルタント OCEAN の日記

コンサルが感じたことを書いていきます

日経新聞20181224

今日の朝刊で注目した記事は、

 教育欄 学ぶ 磨く 育つ

である。

 

 塾講師3氏の座談会の記事が掲載されていたが、元教育産業に従事していた経験から、違和感を持った。

 そもそも、「受験勉強の意義」や「大学入試改革」など、狭い範囲での議論を日経新聞として扱うことに重要な意義があるのだろうか。本質的に「これからの時代に必要な教育とはなにか」、「その実現のために塾が果たすべき役割は何か」が総括としてふさわしいのではないか。

 

 私自身も高校受験・大学受験(・大学院受験)を経験している。受験制度は必要なものであろう。

しかし、「そもそもの現在の教育が本当に時代に合ったものなのか」、また、「入試の制度もそれにふさわしいものなのか」については疑問を感じる。

 そもそも、教育について、塾講師のみで意見を交わす形式に限界がないか。様々な経験を持った人が集まり、教育について意見を交わすことでしか、よい議論はできないと思う。

 私自身、現在、コンサルタントとして行政を中心に課題解決のお手伝いをしているが、以前は、科学館のインストラクター、理科実験教室講師などをしていた。

 自身の経験から、受験の指導で大事だと思うことは、橋野氏と同意見である。橋野氏は「覚えるんじゃない!理解する。正解かどうかは関係ない。思考の過程が最も大切である。」と述べている。答えのある問題に対して、正解かどうかだけで判断していると、実社会の答えのない問題に対して取り組む姿勢が育まれないと思うので、この考えが、教育界全体に広がってくれたらよいのにと個人的には思っている。