日経新聞20181225夕刊
注目した記事は
である。
部下が上司を人事評価する360度評価を局長級幹部らへの導入などが提言されたとのことである。
360度評価の導入自体には賛成である。2~3年で人事異動がある省庁においては、部下の方が業務について理解していることも多くあるであろう。
しかし、民間企業でも当てはまるが、業務を行う上で考慮している範囲は上司の方が広いことが考えられるので、評価の影響度には傾斜配分をするなどしないと、縦割りがさらに進み、部分最適になってしまうであろう。
また、対象は局長級幹部とあるが、なぜ対象を設定したのかが、わからなかった。何か理由があるのかもしれないが、実務を取り仕切ることの多い課長補佐級から対象にするのが、よいのではないだろうかと思う。
(新聞記事からはわからなかったが、報告書によるとやはり課長補佐級からが対象であった。)
最後に、作業部会による検討方法であるが、173名で検討とあるが、その人数で深い議論ができたのであろうか。異なるバックグラウンドを持つもの十数名で素案をつくり、173名から意見を募り、優れた意見を出したものは素案作りの場で議論に参加するなど、効率的な議論をしていく必要はなかっただろうか。
(分科会などグループに分かれて検討したようである。)